1アクセス解析で分かること

「アクセス解析」というと難しく聞こえますが、やることはシンプルです。ホームページが今どういう状態にあるかを、数字で確認することです。

具体的には、以下のようなことが分かります。

  • **どれくらいの人が来ているか:**月に何人くらいホームページを見ているか
  • **どのページが見られているか:**トップページだけなのか、他のページも読まれているか
  • **どこから来ているか:**Google検索から来ているのか、SNSなのか、知人の紹介なのか
  • **スマホとパソコン、どちらで見ているか:**見やすさの改善に役立つ視点になる
  • **問い合わせにつながっているか:**アクセス数と問い合わせ数を並べて見ると、傾向が分かりやすくなる

すべてを細かく分析する必要はありません。まず「見られているか、いないか」「どこから来ているか」の大まかな状態を把握するだけでも、次に何をすればよいかのヒントになります。

2まず使う無料ツール

Googleアナリティクス(GA4)

サイトに来た人の数や行動を記録するツールです。「何人が来て、どのページを見て、どれくらい滞在したか」を確認できます。

Googleアカウントがあれば無料で使えます。ただし、サイトに計測コード(タグ)を設置する作業が必要です。WordPressなら専用のプラグインを使って設定できることが多いです。

最初は難しい画面を全部見る必要はありません。「月ごとのアクセス数」「よく見られているページ」の2つを確認できれば十分です。

Google Search Console

Google検索でどう表示されているかを確認するツールです。GA4とは役割が違います。

  • どんな検索語句で表示されているか
  • 検索結果に表示されてクリックされた回数
  • どのページが検索からよく見られているか

「ホームページを検索したとき、どんなキーワードで見つけてもらっているか」を知るのに役立ちます。こちらもGoogleアカウントがあれば無料で使えます。

問い合わせ数の記録

GA4やSearch Consoleだけでは分からないことがあります。それが「実際の問い合わせ件数」です。

アクセスが増えても問い合わせが増えないなら、導線や文章に課題があるかもしれません。逆に、アクセスが少なくても問い合わせが来ているなら、その仕組みを大切にすべきです。

月ごとの問い合わせ件数を、スプレッドシートやメモ帳に記録するだけでも、変化を見えやすくなります。難しい仕組みは不要です。

3小規模事業者が最初に見るべき数字

GA4やSearch Consoleを開いたとき、たくさんの数字が並んでいます。最初からすべてを理解しようとすると混乱します。まずは以下の5つだけに絞って確認してみてください。

1. 月に何人くらい見ているか

月ごとのアクセス数(セッション数またはユーザー数)を確認します。先月と比べて増えているか、減っているかを見るだけで十分です。

数字が多いことより、変化に気づくことが目的です。急に減っているなら何かが変わったサインかもしれません。

確認ポイント:先月と今月を比較して、大きな変化がないかを確認する

2. どのページがよく見られているか

トップページだけが見られているのか、サービスの説明ページや料金ページも読まれているのかを確認します。

読まれているページが分かると、「このページに問い合わせボタンがあるか」を確認する優先順位をつけやすくなります。

確認ポイント:アクセス数の多いページを上から5〜10件確認する

3. どこから来ているか

訪問者がどこを経由して来たかを大まかに確認します。Google検索から来ているのか、SNSなのか、直接URLを入力してきたのかが分かります。

「検索から来ていない」なら、Google検索での見え方を改善する余地があるかもしれません。「SNSからが多い」なら、SNSとホームページのつながりを整えることが優先かもしれません。

確認ポイント:流入元の大まかな内訳(検索・SNS・直接など)を確認する

4. スマホで見られている割合

訪問者のうち、スマホで見ている人の割合を確認します。

スマホからのアクセスが多い場合、スマホでの見やすさや問い合わせフォームの操作しやすさが、問い合わせ数に直接影響します。

確認ポイント:スマホからのアクセスが半数以上なら、スマホ表示を優先して確認する

5. 問い合わせにつながっているか

アクセス数だけを見るのではなく、月ごとの問い合わせ件数と一緒に並べて確認します。アクセスが増えたのに問い合わせが増えない、アクセスが少ないのに問い合わせが来るなど、傾向が見えてきます。

GA4の設定によってはフォーム送信の回数を計測できますが、まずは手動で問い合わせ件数を記録しておくだけでも十分です。

確認ポイント:先月の問い合わせ件数を振り返り、アクセス数と並べて見る

4数字を見るときの注意点

数字は参考にするものであって、一喜一憂するものではありません。アクセス解析を始めるときに、あわせて知っておくと役立つことをまとめます。

  • **アクセス数が多いことだけが正解ではない:**少ないアクセスでも問い合わせにつながっていれば、ホームページとして機能しています
  • **1日単位で見ない:**曜日や天気、季節で変動します。最初は月単位で確認するのが適しています
  • **比較することに意味がある:**先月と今月、去年の同じ月と今年など、変化を見ることで傾向が分かります
  • **数字だけで判断しない:**アクセスが多いページでも、問い合わせにつながっていなければ改善の余地があります。数字と実際の問い合わせ内容を一緒に見ることが大事です
  • **最初から全部を確認しようとしない:**慣れるまでは、アクセス数と主なページの2つだけ見れば十分です

5よくある状態

アクセス解析を始めようとしたとき、こんな状態の方が多くいます。どれも珍しくないので、まず現状を確認するところから始めましょう。

  • GA4が設定されているか分からない
  • Search Consoleを聞いたことはあるが、設定していない
  • 問い合わせが何件来たか記録していない
  • アクセスはあるらしいが、問い合わせが少ない
  • どの数字を見ればよいか分からなくて、画面を開かないままにしている

一つでも当てはまる場合、まずは「設定されているかどうか」の確認から始めてみてください。

6最初に確認するチェックリスト

#確認内容チェック
1GA4が設定されている
2Search Consoleが設定されている
3月ごとのアクセス数を確認できる
4よく見られているページを確認できる
5検索から来ているか(流入元)を確認できる
6スマホ閲覧の割合を確認できる
7問い合わせ件数を月ごとに記録している
8問い合わせフォームが正常に動いているか確認できている

チェックして「よく分からない」場合

分からないこと自体は、問題ではありません。GA4やSearch Consoleは画面が複雑で、初めて開いたときに「何を見ればいいか分からない」と感じる方がほとんどです。

まず確認できればよいのは、以下の2点だけです。

  1. 設定されているかどうか
  2. 月ごとのアクセス数が見られるかどうか

この2点が確認できれば、次のステップに進めます。設定されていない場合は、設定すること自体が最初の改善になります。設定されていても数字の読み方が分からない場合は、見方を一緒に整理することができます。

7よくある質問

GA4とSearch Consoleは両方必要ですか?

役割が違うため、できれば両方あると便利です。GA4はサイトに来た人の動きを確認するためのもの、Search ConsoleはGoogle検索での見え方を確認するためのものです。どちらか片方だけでも使い始めることはできますが、両方あると状況がより把握しやすくなります。

アクセス数が少ないと意味がありませんか?

アクセス数が多くても問い合わせがまったくない場合は、導線や内容を見直す余地があります。反対に、アクセス数が少なくても問い合わせにつながっているなら、その流れを大切にした方がよい場合もあります。アクセス数だけでなく、問い合わせ数や見られているページも一緒に確認することが大切です。

設定されているか分からない場合はどうすればよいですか?

まず、サイトを管理している制作会社やサービスに「GA4は設定されていますか」と確認してみるのが早いです。WordPressなら管理画面のプラグイン一覧を見る方法もあります。自分で調べても分からない場合は、ホームページを確認してもらうのも一つの方法です。

毎日数字を見る必要がありますか?

毎日見る必要はありません。最初は月に1回、アクセス数・よく見られているページ・問い合わせ数を確認するだけで十分です。慣れてきたら少しずつ見る項目を増やすと、変化に気づきやすくなります。

数字を見ることは、今の状態を知るための第一歩

アクセス解析は、難しい分析をするためだけのツールではありません。今のホームページが見られているか、問い合わせにつながっているかを確認するための道具です。

最初から全部を理解しようとしなくて大丈夫です。月ごとのアクセス数と問い合わせ数を並べて見るだけで、今の状態がずいぶん分かりやすくなります。まずは無料ツールで、少ない数字から確認してみてください。

設定の確認や、見方の整理から相談できます。「設定されているか確認したい」「画面を開いてみたけど意味が分からない」という段階でも、一緒に整理できます。